目と鼻の先に起こる!眼精疲労からの歯痛
眼精疲労は、どんな職場であってもパソコンがある今のIT時代にとってまさに職業病といえます。
軽度の眼精疲労なら、休憩時間に目を閉じるなりしっかり睡眠を取るなりすれば回復するのですが、忙しい現代人はときに休憩を取る事さえ難しく、眼精疲労を治すこともままならないものです。
そうやって眼精疲労が治らないままでいると、症状はかすみ目・目の疲れ程度で済まなくなり頭痛や肩こり、吐き気、さらに、不思議に思うかも知れませんが「歯痛」などに発展していくのです。
眼精疲労は歯痛さえ起こす
余り知られていないことなのですが眼精疲労が強くなっていくと頭痛・肩こりに続き歯痛が引き起こされてしまいます。
歯痛というと虫歯や歯周病、顎関節症などの歯や顎に起こる病気が原因になって起こる症状であり、ジンジンと神経に染みる痛みなので仕事に集中できなくなるくらいに辛いものです。
眼精疲労からの歯痛は気づかれにくい
眼精疲労が発展して起こる歯痛は、虫歯や顎関節症などで起こる歯痛と同じような痛みを伴います。
つまり、歯痛を自覚してもその原因が虫歯なのか顎関節症なのか眼精疲労なのかの区別がつかないのです。
そのため「歯が痛い」と歯科医院で診察を受けてもこれといった兆候が見つからず、医師が頭を捻って他の自覚症状がないかを確認するところまでいかなければ、眼精疲労が原因になっている可能性が見つけられないことがあるというわけです。
なぜ眼精疲労で歯痛が起こるのか?
眼精疲労が原因になって眼球がある頭が痛くなるのはわかるけれども、なぜ歯が痛くなるのかが分からない、という人も多いのではないでしょうか。
実は眼精疲労からの歯痛は頭痛から起こるのではなく、肩こりに連動する形で発生するのです。
そもそも眼精疲労による肩こりは、目の疲れによって焦点が合わせにくくなることが原因で起こるものです。眼精疲労を起こした目はピントを合わせる機能が低下している為、顔を近づけなければ焦点を合わせられなくなるのです。
そして、焦点を合わせるために亀のように首を伸ばすことになり、首を支える肩の筋肉に強い負担が掛かり、肩こりを起こしやすくなるのです。
そして、この肩こりの原因となる「首を伸ばした状態」こそが眼精疲労による歯痛の原因になるのです。
首を前に伸ばして目を近づけた状態にすると、顎が重力の働きで下に引っ張られているのが分かります。首がまっすぐ上に伸びている状態だと、喉周りの筋肉で顎が支えられている事が感じられます。
つまり、首を前に伸ばすと顎を支える力が不足して顎が正常な位置に収まらなくなってしまい、歯痛を引き起こすのです。
しっかり休憩&歯の定期健診で予防
このように、眼精疲労も重くなれば歯痛を引き起こしてしまう原因になってしまいます。
歯痛に発展させないためには長時間目の酷使をしたら目を休ませるための休憩を取る事が大事です。
そして、歯痛が眼精疲労ではなく虫歯や顎関節症で起こっている可能性も考慮して定期的に歯の検診を受ける事も欠かせません。