適度な毎日の運動が眼精疲労を防ぐ?
いわゆるホワイトカラーに分類される職種の人は、毎日のように会社の机に向かいパソコンや書類にかじりついて仕事をしています。
その為、ホワイトカラーの人はブルーカラーと呼ばれる肉体労働を仕事にしている人に比べると体つきがか弱かったり、肥満気味だったりすることが良くあるものです。
運動不足が続けば、身体はさまざまな不調を訴え出します。眼精疲労も、そうした運動不足がたたって起こる不調の一つなのです。
運動不足が身体にもたらす影響
運動不足がもたらす身体への影響には、「筋肉の衰え」「骨からのカルシウム流出」などがありますが一番影響が大きいのは「血行不良」といえます。
血液は酸素や栄養素などの、身体を作っている細胞を維持するために必要なものを全身の隅々に送り込み、細胞から排出される老廃物を集める働きを持っています。
血液の流れがスムーズに行われていれば問題はないのですが、血行不良に陥ると細胞への栄養補給が滞ってしまい身体の調子が乱れてしまうのです。
運動不足がドロドロ血を作る
このような運動不足からくる血行不良は、血がドロドロした状態になっている事が大きな原因といえます。運動不足の人は、食事で摂取したエネルギーの全てを消費しきれずに脂肪として身体に溜めこんでしまい、肥満になりがちです。
体脂肪の一部は中性脂肪として血液中に放出され、血液を脂でドロドロにしてしまうのです。
また、高血圧などの原因となるコレステロールは運動する事によってサラサラな善玉コレステロールに変化しますが、運動不足が続くと血管内壁にへばりつきやすい悪玉コレステロールのままなのです。
このような運動不足が原因で発生したドロドロ血は、高血圧や動脈硬化を引き起こし血行不良の原因になってしまうのです。
運動不足で眼精疲労になる理由
このような運動不足の影響など大したことはない、と甘く考えている人は決して少なくないでしょう。しかし、運動不足は全身隈なく通っている血液の流れに影響する為、身体中の不調や病気の原因になってしまう事は珍しくないのです。
眼精疲労も、実は運動不足に関連して発生する不調の一つです。
目に疲れがたまる眼精疲労は、眼球を動かしている筋肉に疲労物質が溜まってしまう事で発生します。
疲労物質は、血液の流れに乗って拡散し代謝活動によって再利用される性質があるのですが、血行不良で血液の流れが滞りやすくなっていると筋肉に残ったままになってしまうのです。
その為、運動不足に陥りがちなデスクワーカーは眼精疲労になりやすいのです。
毎日の運動が眼精疲労解消につながる
毎日の運動は、血管の拡張による血行の改善をもたらし体脂肪の減少に繋がります。つまり毎日運動する事でドロドロ血はサラサラになり、高血圧や動脈硬化を防止してくれるのです。
そして、血行の改善は眼精疲労の原因となっている疲労物質の排除にも大いに役立ってくれます。
デスクワークをしている人はどうしても仕事が夜遅くまでずれ込んでしまうものですが、早起きしてウォーキングをするとか、一駅手前で降りて歩くといった工夫をして少しでも運動をする努力をすることが眼精疲労の解消、ひいては健康維持に繋がるのです。