眼精疲労を速く、確実に治すためには？
眼精疲労は、地味だけれども生活に支障をきたす疾患と言ってしまっても過言ではないでしょう。
なぜなら、目の焦点が合わない、視界がかすむといった目の機能を低下させてしまうからです。
私たちが普段何の気なしに使っている目は、行動の全てを支配していると言ってもいいくらいに重要な情報を脳に伝えています。周囲の状況、距離感、文字・映像など多くの情報は目から取り込まれているのです。
つまり、目の機能を低下させる眼精疲労は日常生活に大きな影響を及ぼし取り返しのつかないアクシデントを呼び寄せてしまうことに繋がりかねないのです。
眼精疲労を治すためにはどのような方法を取るのが効果的なのでしょうか。
眼鏡・コンタクトレンズを新調する
眼精疲労の原因には様々ありますが、眼鏡やコンタクトレンズを装着している人の場合は眼鏡やコンタクトレンズが目に合わなくなっている可能性を疑うべきでしょう。
眼鏡やコンタクトレンズを装着しなければならないのは、近視や遠視で目のピントを合わせる機能が低下したためレンズで補っているという事です。この際、レンズは矯正時に視力1.0～1.5相当になるように選ばれています。
眼鏡・コンタクトレンズが合わなくなってくると矯正しても視力1.0以下になってしまい、目の負担が大きくなってしまうのです。
もしもあなたが眼鏡・コンタクトレンズを装着していて眼精疲労を感じたのなら、眼鏡屋・眼科で視力の確認を行った上で眼鏡・コンタクトレンズの新調に踏み切るべきでしょう。
ビタミンB12配合の点眼薬を使う
眼精疲労を起こしている目は、酷使のし過ぎで白目が赤く見えるほど充血しているものです。
目の充血が起こる原因には感染症による眼球の炎症などがありますが、眼精疲労を起こしていると毛細血管の拡張が進んで目が充血してしまうのです。
目の充血は休息を取る事で回復して行くものですが、細胞の再生を促す働きがあるビタミンB12を配合している点眼薬を併用する事で、効果的な回復が期待できます。
ドライアイ対策を講じる
瞬きの回数が減る事で涙の量が減り、目が乾燥するドライアイは目に大きな負担を掛け眼精疲労の原因になってしまいます。パソコンのモニターやテレビを長時間見つめているとドライアイになりやすいため、デスクワークの多い人にとっては職業病とも言えます。
ドライアイは眼精疲労に至らないまでも、眼球が傷つく原因にもなってしまうので出来るだけ予防手段をしっかりと講じておく事が大事です。
休憩時間中は目を閉じて休める、目薬で保湿する、ドライアイ防止眼鏡を装着するなどがドライアイに効果的な対策ですが、ドライアイの状態によっては涙を目に溜めるための涙点プラグを装着する治療を受ける場合があります。
目を温めて休む
眼精疲労を起こした目は、眼球を動かして目のピントを合わせる外眼筋に乳酸が溜まってしまっているものです。疲労物質である乳酸が筋肉に溜まってしまうと筋肉痛が起こり、痛みで動かすのさえ億劫になってしまいます。
筋肉痛になった時は、患部を温めて血行を促進させ溜まった乳酸を拡散させるのが回復法の一つになります。それと同じように、眼精疲労になった場合も目の周辺を温めて血行を促進させる事が大事です。
やけどしない程度に温めた蒸しタオルを目に被せて横になったり、お風呂やサウナで身体全体を温めたりするようにしましょう。