悩ましい目の乾燥
目が乾燥して、しょぼしょぼしたりゴロゴロしてしまう。だけど、なかなか改善しないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。目薬をさしても、一時的には改善するけれど、またすぐに目が乾いてしまう、という場合も少なくないですよね。だけど、目が乾燥する原因といってもさまざまなものがあります。そのため乾燥を改善するには、自分に合った方法を見つけないといけません。今回は目の乾燥の原因別の対策法をみていきましょう。
目が乾く原因と対策
涙が減っている
人間の眼というのは、まばたきによって常に目の表面に涙が薄い膜を張っている状態になっています。この薄い涙が、眼に潤いを与えて、乾燥から守ってくれていると言うわけです。この涙は成分でいうならば、主に水分とムチンと呼ばれる粘液質や皮脂といったもので構成されています。その中でもとくに眼の潤いを保つのに重要なのは、皮脂なのです。水分だけでは涙はすぐに蒸発してしまうため、この皮脂が蓋の様な役割を受け持ち、涙の蒸発を防いでくれています。
そして、この皮膚はまぶたの裏側にあるマイボーム腺と呼ばれる皮脂腺から分泌されています。この皮脂腺が加齢などによって、詰まったり弱ったりしてしまうと眼に皮脂がうまく分泌されなくなってしまい、目が乾きやすい状態になってしまいます。さらに、年をとってくると、涙の量が減ってしまうことも、目が乾燥する大きな原因となります。
また、最近ではパソコンやスマホの画面を集中して見続けることで、まばたきの回数が減って、涙の量が減ってしまっていると言う場合もあります。
さらに、目が乾いていると瞳が傷つきやすくなり、角膜炎などの病気にかかりやすくなってしまうという危険性もあるのです。
対策はまばたきと保温
涙の量が減っている場合、有効的な対策はまばたきをしっかりとするということと、保温をするというものです。まばたきをしっかりとすることで、目にある涙を出すための涙腺という部分が刺激され、分泌される涙の量が増えます。そのため、しっかり目を閉じて3秒に1回を意識して、まばたきをするようにしましょう。さらに、まばたきをするとマイボーム腺も刺激されて、皮脂でしっかり目を守ることもできます。
また、目を温めてあげることで皮脂の分泌量を増やしてあげることができます。皮脂が多くなるということは、それだけ涙の蒸発を防ぐことができます。そのため、ホットタオルなどで目を保温してあげることでも目の乾燥を防ぐ効果を期待することができます。
エアコンなどで目が乾いている
仕事場や家で、エアコンなどの風が目に直接当たっていたりする場合にも、目の乾燥の危険があります。また、冬場はただでさえ空気が乾燥していて目が乾きやすい状態なのに、エアコンでさらに追い討ちをしている、というときもありますよね。
直接的な風はメガネで対策できる
家ならエアコンの風が当たらない場所に移動したり、加湿器をつけたりと乾燥対策は色々とできます。しかし、仕事場でデスクがエアコンの近くにあったりする場合は、風の当たらない場所に移動する、といった対策をとることは難しいですよね。そういった場合は、メガネなどで目にかかる風をシャットダウンしてあげるのが効果的です。目が良い人でも、伊達メガネなどで対策することが出来ます。また、花粉症用のゴーグルタイプのメガネは、目に当たる風を完全に防ぐことが出来るので快適です。
コンタクトレンズの使用
コンタクトレンズをつけていると、その構造上どうしても目が乾燥しやすくなってしまいます。ハードコンタクトレンズの場合、目の涙の膜の上に浮かべるような状態でレンズを入れるので、コンタクトレンズの中に涙が引き込まれてしまい、目全体の涙の膜が薄くなってしまいます。ソフトコンタクトレンズは素材自体が涙を吸収してしまうので、レンズから涙がどんどん蒸発していってしまい、目が乾いてしまいます。
外部から潤いを足すことで対策を
コンタクトレンズのせいで目が乾いてしまっている場合は、目薬で外部から潤いを補ってあげることが一番の対策になります。目に刺激の少ない目薬などで、乾燥をしっかりと防ぎましょう。また、コンタクトレンズは目への負担が大きいのも事実です。そのため、目がひどく乾いてしまう、という人の場合は、コンタクトレンズではなくメガネを使用したり、コンタクトをつけないで目を休める日を設けてあげると良いでしょう。
出典:
http://www.karada-aging.jp/sign/others/eyes-ear-nose01
http://www.dry-eye.jp/archives/3254
https://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/selfcheck/dryeye/index2.jsp