目のマッサージだけでは眼精疲労は治らない
疲れ目や眼精疲労とは、目の奥が痛み出したり、物がかすんで見える状態。さらにひどい時には頭痛や肩こり、吐き気といった症状まで引き起こします。
これらの症状を改善する方法として、紹介されるのが「目のマッサージ」や「暖める方法」「ツボを押す」というもの。
しかし、これらは一時的な対処療法であり、この方法だけをいくら行っても眼精疲労が無くなる事はありません。
眼精疲労の原因は血流が悪い事
マッサージと暖める方法に共通している事は『血流が改善する』という事。
血流と眼の関係は、例えば血液がドロドロになりやすい糖尿病において、3大合併症の1つが、糖尿病網膜症という事からも推察できます。
血流は目だけの問題ではない
しかし、血流とは全身を流れる血液の流れの事。
その末端である目の周りだけをいくら改善しようとも、「もともとの流れが詰まっていては意味が無い」ということです。
部分的ではなく、全身の血流改善が眼精疲労には必要
特に、パソコンにばかり向かって運動量の少ない人、冷え症に悩み続けている人は、慢性的な血行不良に陥っていると言えるでしょう。
眼精疲労の回復にはウォーキングが効く
目とウォーキングには関係が無いように思えますが、『血流』をキーワードとするとそのつながりが見えてきます。
眼は血液の流れにくい機関
眼は「心臓の上」にある「末端機関」で、元から血流量が少ないと考える事が出来ます。
さらに「血管が細く」、ドロドロ血だった場合、つまって上手く流れません。
血流を改善する有酸素運度の効果
血液の流れを改善するには、「多くの酸素を取り入れながら、少ない負荷の運動を長時間つづける」のが最も効率的と言われています。
そこで「有酸素運動」、すなわちウォーキングが血流改善にはベストな運動といえるのです。
中性脂肪を減らす
運動を行うことで、血液中の中性脂肪がエネルギーとなり消費されことで、血中脂肪を減らす事ができます。
また、赤血球を詰まりやすくする「悪玉コルステロール」が運動では減らないと言われていますが、悪玉を回収する「善玉コルステロール」は増加するので、無駄ではありません。
サラサラになった血液は、眼球の細い血管にもらくらくと入っていくでしょう。
筋肉のポンプ効果
血液は筋肉の動きによって押し流される。これをポンプ効果と呼びます。
ウォーキングする事で、弱っていた筋肉を鍛え直し、特に重要な太ももを動かす事が出来ます。
太ももが動けば、下半身のむくみの原因ともなっていた血液が押し流され、下半身がすっきりするとともに、上半身への血流量が増えます。
ストレス低下
血液の流れには自律神経が関わってきますが、ストレスは交感神経に影響し自律神経の正常な働きを妨害します。
ウォーキングにより、ストレスが発散されれば、自律神経も働きを取り戻します。
酸素量のアップ
有酸素運動を行う事で心肺機能が上がり、血液中の酸素量がアップします。
酸素は、細胞の活動や新陳代謝には欠かせません。
眼精疲労の回復に、まずは運動から始めましょう
眼球への血流不足は、眼精疲労だけでなく「白内障」や「緑内障」のリスクも高めています。
マッサージや目の周りを暖めることは、一時的に血液の流れを良くしてくれますが限界があります。
忙しくても、少しパソコンの前から離れて散歩をする事は、気分転換にもなり眼精疲労にとても効果があると言えるでしょう。
自分の目をいたわる為にも、日常にウォーキングを取り入れてみてはいかがですか。